独り言・・・書きます。


たぶん、自分に向かって書いていると思うので、アップする必要も無いと思いつつ、記録として勢いでアップしてしまおう・・・。

以下、積極的に読んで欲しいとは思わないので(矛盾しているケド)、色文字も入れず、ひたすら綴ります。

 

 

神様のカルテ  読みました。

それは案の定、過去の記憶を蘇えらせることになったのですが・・・。

 

 

医師は、病気の治療をするだけでなく、心のケア、患者とその家族の不安を取り除くことも、重要な任務だと思う。 どんなに多忙でも。

癌との戦い方がわからず、恐怖と絶望の淵を彷徨う患者とその家族に、その最期のときまで、余計な不安を取り除き、希望と安らぎを与えることも、医師の務めだと思う。

数年前、私は父を癌で亡くしましたが、父の病が進行し、治療方針が変わるたびに、主治医の先生は、本人と家族に、丁寧に説明をしてくださった。

夜、1〜2時間にわたる説明を、何度となく繰り返してくださったおかげで、そこに深い信頼関係が生まれ、治ることがないと分かっていても、今ある治療法の中で最善のことをしてもらっているという安心感、数パーセントは、まだ数年生きられる可能性があるという希望を常に持つことができた。
辛い中でも、そのときの環境に感謝していた。

父が亡くなった無念さの中で、それでも「いい一年間だったね・・・」と、母も私も思っている。

 

 

小説の中で、患者の安曇さんが、
「私の大切な栗原一止 大先生様」と書いた手紙の抜粋。

「病むということは、とても孤独なことです。
 
先生はその孤独を私から取り除いてくださいました。
たとえ病気は治らなくても、生きていることが楽しいと思えることがたくさんあるのだと、教えてくださいました。」   


とても他人事とは思えない・・・。

 

一止(主人公の医師)の言葉。

「私は唐突に確信した。
思えば人生なるものは、特別な技術やら才能やらをもって魔法のように作り出すものではない。人が生まれおちたその足下の土くれの下に、最初から埋もれているものではなかろうか。」


著者の言いたかったことに、ここで辿り着く。

著者の想いがストレートに伝わってくる、分かりやすく読みやすい小説だった。


神様のカルテ
読めばきっと、心が温かくなり、人に優しくなれると思う。
優しく丁寧に、自分らしく生きていこう・・・と思えるようになるんじゃないかな?

 

松本が舞台の小説です。
すぐに読めると思うので、もしよかったらどうぞ。。。