若者よ 夢は仕事になるんだぜ!

というタイトルの、松本在住の炭焼き職人(炭師)原伸介さんアルピニスト野口健さんの合同講演会に、子供を引き連れ行ってきました。
(子供にも聞かせたかった。)

原伸介さんとは、2年前、出版記念パーティーでお会いしたのがきっかけで、知り合いました。

1私の中で、彼の著書はその年のベスト・オブ・ザ・イヤー  になったほど、おもしろいものでしたので、皆様にも一読をお薦めします

「ボクは炭焼き職人になった」
原 伸介
新風社(出版社は変わっているかも?)

                                                                                                                                                                    

若者に夢を、大人に勇気を、と唱える彼ですが、今回は「夢を仕事にしよう、一次産業はかっこいいんだぜ!」という2年前よりも一歩進んだ(具体的になった)テーマでした。

大学卒業後、憧れだけで飛び込んだ炭焼きの仕事。
気持ちは満たされながらも、自己の限界と人生の崖っぷちを経験し、それでも夢をあきらめる選択肢は彼にはなかった。
夢を追い続け、仕事の意味と喜びをひとつひとつ身をもって感じ取りながら、成長した彼の様子が、講演からよくわかりました。

人生と真剣に向き合う人は、何倍も濃い人生を生きることができると、彼を見ていると思う。

価値観は人それぞれだが、私自身比較的濃い人生を選んできたつもりだ。

彼は若者に向けてこう言った。
インターネットとかで調べるばかりでなく、五感で感じ、行動に移せと。
感動やときめきを行動に移せと。
そこに考えている時間はない。

彼はチャンスの神様とマブ達だから、チャンスの神様が見えるのですって。
チャンスの神様はものすごく足が速くつるっぱげで前髪だけが長いのですって。

彼には見えるから、ものすごいスピードで神様が向かってくるのがわかる。
自分の前にさしかかるとき、ひょいっと前髪を掴むのだそうだ。

でも、神様が見えたのに、一瞬考え込んでしまうと、あっという間に神様は通り過ぎてしまう。
やっぱり、と神様の後ろ髪を掴もうとしても、神様はつるっぱげだから、掴めずに去っていってしまうのだ。

う〜ん、そう言えば、私にもチャンスの神様が見える気がする。

考える前に行動をして、これまでに何度か失敗もしてきた。
原伸介くんもそうだと言っていた。

彼の言葉は続く。
でも、成功から学ぶことをは少ない、人は失敗から学ぶのだ。
(ホントにそう)
となると、失敗は財産なのだ!

また、金の貯金は使えば消えるが、技術の貯金は使えば使うほど増える、とも言っていた。失敗と技術は人生の財産だ、と私は自分の言葉に置き換えた。

塾の送り迎えばかりが親の仕事ではない。
失敗する勇気と、何かを身につけるために打ち込む自由を授けてあげたい。

彼の言う通り、10代20代の若者は考える前に、情熱を持ってぶつかっていけば良いと思う。

30代40代の私たちは、彼らが憧れるようなかっこいい大人でありたいと思う。

理想ばかりで、現実はね・・・と反論されそうだが、今日はすべてを現実にした人達が壇上に上がっていたので、説得力は十分にあった。

野口健さんはおもしろかった!
原伸介くんの落ち着きながらも熱っぽい語り口と対照的に、エキゾチックな顔立ちながら、3枚目風のトークで、後半2人の対談があったのだが、対照的ないいコンビだと思った。野口氏の的を得たようなはずしたような発言、つっこみがなかなか良いのだ。

今回の講演会に行けなかった方たちから、「先生、真面目に聞いてきてね。そして教えてくださいね。」と言われていたので、そして私自身忘れたくなかったので、長々書きました。

最後に、私の一番の理解者で一番の相談相手のダンナさま。
やりたいことに向かって突き進む、やると言ったら意見を変えない、この私が、その行動にさらに拍車をかけそうな講演会に行ってきましたが、大丈夫よ。
女性は家族と仕事の両方を大切にできるのよ。
同時に情熱を注ぐことができるのが女性だと思うし、器用にやりくりできるパワーもあるのが女性。

その方が相乗効果で良い結果が生まれることを私は知っています。